【資格取得奮闘記】コロナ禍で大幅スケジュール変更 〜四兎を追う皮算用出鼻を挫かれる〜

資格
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コロナ禍が資格試験に与える影響

社会的にも心配な状況

決してレベルが低いわけではない(かと言ってすごく高いわけではない)資格を、多少無理なスケジュールで複数追いかけるという私の現状については以前の記事に書いた通りです。

しかし皆さんご存知の通りコロナ禍が社会に与える影響は大きく、様々な資格試験も中止・日程変更になっています。

ニュースや新聞記事等でそこに触れているものもありました。

私の目指している資格なんかはまだ良い方で、一定程度の人員配置が義務付けられている資格や、業務遂行に必須な国家資格などはもっと大変なようです。

バス・トラック・タクシー等の安全運行のために資格保有者の配置が義務付けられている「運行管理者試験」や、工場等に配置義務がある「高圧ガス製造保安責任者試験」等がそれにあたるそうです。

取得予定だった個人だけでなく、その人を採用予定だった組織・会社や、さらにはそこに恩恵を受ける社会全体が困ってしまうというわけです。

私の「出鼻挫かれ感」

もちろん以前の記事で書いた通り、あくまで「エバリュエイタビリティ(人事評価され得る能力という意味の私なりの造語)」を高めるための資格取得ですので、私の場合はそれがないと仕事にならないなんて事はありません。

元から数年越しの目標もありましたし、約半年程度後倒しになっただけと言えばそれまでです(コロナ禍の終息が読めない部分もありますが)。

ただそれこそ「エバリュエイタビリティ」を考えるうえでも、人事評価は年度ごとですし、目指す資格に半年毎1年に2回実施のものが多かったため、1年で目指すためには半分のチャンスを失ったと思うとなかなか痛いところです。

結果として、かなり大幅なスケジュール変更が求められることとなりました。

自作受験スケジュールとその崩壊

当初のスケジュール

もともと年単位で考えるにはいくつかのポイントがありました。

春・秋等、年に2度のチャンスがあったり(目指す資格の中で年に1回きりなのは宅建だけ)、また(時間・費用が勿体ないのは重々承知してますが)半分様子見の試験だったり

自分なりにスケジュールを表にまとめていたのが以下の図です。

一歩一歩着実に部分合格する事も一つの狙いなので、「保留」「予備」の文字が目立ちます。

ただそれでも年に2回のチャンスを上手く使って、1年で一つの資格を取ることも決して不可能ではないスケジュールになっています。

例えば複数科目(残り4科目)を合格しなくてはいけないCFP試験は、敢えて「不動産運用設計」を秋に回し春3科目受験・秋1科目受験とすることで、無理なく勉強時間を分散させることを目指しています。

さらに言えばCFP試験の「不動産運用設計」は宅建試験と重なる内容も多い(無理やり?)ので、それらの試験を近づけたつもりです。

ちなみに後でもう一度触れますが、基本情報技術者(秋)と宅建は毎年試験が同日に重なってしまっています。

今回はどちらにしろ部分合格の期限が切れる基本情報の方は春に合格しないとマズいので、春と秋にそれぞれ分散させており特に問題はない算段です。

うん、我ながらカンペキ(笑)

…のハズだったのに。。。

コロナ禍における各種資格試験の対応

おおよそ以下の通りです。

春は全て中止。

気になるのは緊急事態宣言からも明けた秋以降の対応です。

大幅スケジュール変更と “ウルトラC“

大幅変更スケジュール

上記を経て全て台無し、水の泡。

冒頭書いた通りの各種試験の中止・日程変更により、私も大幅なスケジュール変更を余儀なくされました。

以下、取り急ぎ作った変更後のスケジュールです。

図中にもメモ書きしている通り、やはり「基本情報技術者と宅建の試験が同日である事」は最大のネックであり、今回のスケジュールを作るうえでもとにかく振り回されました。

もちろんそれはこれらの資格を追いかけるうえで元より重々承知していたので、基本情報は春に受かるのが大前提でした。

ところがその春の試験が中止になってしまったので、急遽秋の試験において宅建とどちらかを捨てるという選択を迫られる事になりました。

(…あ、さらにその後秋試験も中止になるのですが、その話は後ほど出てきます)

“ウルトラC“ その1 宅建

「基本情報と宅建の受験日ジレンマ」を解決するために私が選んだのは、“ギャンブル“ でした。

今回、宅建試験にはコロナ対策上、受験人数を分散させるために12月にもう一つ試験日を用意するという対応がとられました。

但し試験日は選択制ではなく、試験会場ごとの受験可能予定人数をオーバーした場合に先着順で10月受験可能者を確定し、残りを12月試験に振り分けるというもの。

宅建は基本的に現住所の都道府県で受験する事になるため、関東圏内都心部付近在住の私の受験希望会場ではそれなりに受験者も多く想定されることから、予定人数をオーバーする可能性は十分にあると考えました。

そこで私は、なかなかのウルトラC&賭けですが、宅建をなんとか12月の受験予定者にしてもらう事を狙いました。

そう、「上手いことやって基本情報と宅建のどっちも受ける」を検討したのです。

申込み方法もWebと郵送が選べるのですが、私は「10月の受験可能人数に間に合わない」ようにギリギリ申込みをするため敢えてアナログで申込み期限にも余裕がある郵送申込みにしました。(期限最終日消印有効)

その結果…!

…賭けに勝ってなんと12月受験予定となる通知が郵送されました。

晴れて基本情報と宅建とどちらもその受験資格を手にしたのです。

“ウルトラC“ その2 基本情報

ところがそんな矢先、今度は基本情報技術者試験の運営からオドロキの通知が来ました。

…なんと、秋の試験も中止になるというものでした。

「おいおいせっかく宅建ウルトラC頑張ったのに…」と当初は苛立ちましたが、よくみるとその代わりにCBT方式の試験を年度内に用意する旨の記載が。

(CBT方式の試験については以下の記事で少し触れています)

「あれ、それって意外とアリなんじゃないか」と思い始めました。

CBT方式の試験は、「固定された受験日に縛られない」事もひとつのメリットだと思うので(…どうなんだろ? それとも一斉に同日にやるのかな?)、もし自分の余裕のあるスケジュールで受験できるとしたら願ってもない話です。

それに「無理なスケジュールで複数資格を取る」とは公言してるものの、「あれ? やっぱり舐めすぎ?」と思い始めたところでもあった(10〜11月に決して簡単ではない試験を毎月)のでそこも少し緩くなった形になります。

私の “ウルトラC“ というよりはむしろ主催者側の画期的な打開策なのですが、私にとっては一つの幸運となりました。

まとめ

各運営の対応にバラつき

…こう見ると、やっぱり資格試験それぞれ対応に「色」が出るなあと改めて思います。

特に緊急事態宣言の前後となる春試験は一律中止となりましたが、秋以降の試験は面白いくらい対応が分かれます。

今回は私の関係資格しか比較してませんが、その他の資格試験もやっぱり差があるのではないでしょうか。

秋以降は通常通り(会場における対策はもちろんですが)開催する試験もあれば、基本情報のように根本的に開催方法から見直す試験も。

この基本情報の対応については上でも書きましたが個人的にはとても好感が持てる内容でした。

情報系の試験だからまさに「コンピュータ」を活用したCBTにすぐ繋がったのかもしれませんが、それでもこの大きな決断に至るには運営の方の努力があったんではないかなあと思います。

…宅建のほうの対応は勝手な想像ですが、もしかすると「なんとか開催しないと」もあったのではないでしょうか。

仕事上必須な方(特に不動産関係)も多いでしょうし、流石に年度またいで「チャンス」すらもらえないのは厳しいかもしれません。

例えば新入社員から必須だとして、もう「未取得」であるだけで関われない仕事も多く、人材育成・個人のキャリア、大きく出ればその人の人生まで左右してしまうことになります。

毎年受験人数も少なくない(さらには春試験の中止の影響も)し、「ならば試験日を二度に分けて密を避けてでも開催するか」と。

…いずれにしろどんな資格試験にも運営側の方にも様々な葛藤があったのではないかと想像します。

改めてコロナ対策と資格試験の開催を問う

今回のそれぞれの資格試験の対応についてはもちろんどれが正しいという正解はないけれど、受験者の目線では幸運不運がはっきり分かれる気がします。

例えば宅建試験だって私にとってはたまたま幸運(結果的に基本情報は流れたものの受験科目を増やしたCFP試験に本腰を入れられる点でも)でした。

それでも私とは反対に10月なら受験できたにも関わらず12月の候補日に限って仕事やプライベート等予定があってどうしても受験出来ない方もいるのではないでしょうか。

また、新型コロナウイルスが社会に与える影響の大きさを改めて思い知らされました。

…どうなんでしょう?
資格試験って「受けたいヤツは受ければ?」というスタンスではあまりないのでしょうか?

それぞれが「罹患リスク」と「受験チャンス(それに伴うキャリアアップ)」をどう天秤にかけるかであって、「罹患リスク」の方が大きいと判断するならただその人が受けなければいいのではないかと、個人的には思うんですが。

何が言いたいかというと、資格試験の運営側も大変だなあと。

試験、やれるならやればいいのに。

もちろん開催時の各種対策(マスク、除菌、席配置等々)は必要だと思いますし、さすがに緊急事態宣言前後、すなわち春試験の中止はわからないでもないです。

それでも運営側の、受験料の返納・会場キャンセル等のコスト、中止案内・代替試験の検討等の事務負担は計り知れないと思います。

そのデメリットよりも、罹患者の発生やいわゆるクラスターの懸念の方がマイナスが大きいと運営は判断したのでしょうか。

社会的責任なのか、はたまた組織の名誉を守るためなのかなんなのかはわからないですが、敬意を表したい反面、チャンスを失う憤りも正直あります。

個人的には、現職場は業種柄テレワークや時差通勤なんかも進んでないですし、通勤だって関東主要駅を毎日通っている身からすれば、毎日の「密」リスクと試験受験のリスクって正直あまり変わらない気がします。

…うーん、一部多少不謹慎な意見ととられてしまうかもしれませんね。

とにかく様々な場面で「個人」「組織」ともに、それぞれ都度検討を重ねたうえで判断していきましょうよということ。

コロナを、そして人生を。

…あとはそうですね。
やはり忘れてはいけないのは「恨むべきは新型コロナウィルスであって、組織や人ではない」ということ。

今回は自身のテーマである資格取得関連で書きましたが、どんな分野にも同様の問題は出てきていますよね。

コロナに克つ、またそれに伴う不運に克つ、皆さん一緒に意識していきましょう!

…まず自分はこの勉強スケジュールに勝たないとですね。
※結局全然更新出来ていないのは勉強しているためです(言い訳)

そういえば先日さっそく証券アナリストの試験もあったので、それも結果発表後に落ち着いたらまとめます。

それでは。

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