出産報告について
私事ですが、2019年1月31日に念願の第一子を授かりました。
そこでまず悩んだのが、周囲への報告。
とりあえず両親や親戚、あとは直近で迷惑をかけることにもなりうる現職場、また仲が良くて妻の妊娠を知っている人(何らかの経緯で事前に相談している人など)に報告。
でも個人的には「仲の良い」のレベルがかなり高い人にしかこちらからは連絡したくないし、まして「LINEグループ」のような複数人に1度に報告と言うのは尚更気が引ける。
…なぜなら、逆の立場で何度も嫌な思いをしてきたからです。
子供が出来た?
他人の子供見せられても、ペットの画像見せられてるのと変わらない。何が目的なの?
ウチの子可愛いでしょ自慢?
それとも幸せな家庭自慢?
極端に言えばこう思っていました。
…卑屈ですかね?(笑
少しその時の思いを振り返ってみます。
子供の話は最大の「内輪ネタ」?
まず、私は「内輪ネタ」を「人と人の会話における最大の反則」と思っています。
機会があればこれも語りたいのですが、要は、
…これが理由です。
例えば証券会社における職員の会話で、新配属のAさんが経済の話題についていけないのはもしかしたら勉強不足(Aさんの落ち度)かもしれませんが、
Aさんの配属に伴って別支店に異動になったBさんの話で盛り上がっていたらAさんは話に入りようがありません。
「反則」にならないためには、せめてAさんに対して「これまでここにいたBさんはね…」と説明してあげる必要があると私は思います。
つまりせめてそんなフォローがなければ、これはやはり「反則」だと私は思います。
…今回の子供の話においては、上の②(「なんの落ち度もない」かどうか)をどう判断するかがポイントになってきますね。
最近では「子供の有無」ということについて、少子高齢化や一方で女性の社会進出、セクシャルマイノリティの方のお話など、関連するテーマとともによくニュースなどの話題にあがります。
政治家の問題発言、なんかもよく取り沙汰されます。
これらの内容は少しセンシティブですし、敢えてここで大きくは取りあげませんが、少なくともとにかく私が声を大にして言いたいのは、
子供がいない人に落ち度はない
…ということです。
人生観や夫婦或いはそのどちらかの方針等ならまだしも、経済的・身体的な理由で子供が欲しいのにできない、なんならそもそもパートナーがいない(欲しいのにできない)ケースも多くあります。
子供がいない人は決して怠慢でも勉強不足でもないんです。
(…と、少なくとも私は思うんです)
このような理由から、私は子供のいない人の前で子供の話をするのは少し注意が必要だと思います。
いくつか、私の経験を紹介します。
私が「嫌だな」と感じた例
…子供ができてからさっそく先日抱っこ紐を買いに行って、ようやくこれのことかと苦笑い。
いや、別に二人で話をしているならいいんです。
私がいるのにそれをやるのは、やはり反則だと思うんです。
うーん、こっちの方はさすがに心が狭いですかねぇ…?(笑)
少なくとも自分は「子供が欲しいのに今いない」という気持ちがあったから、ただの幸せな家庭への嫉妬、「隣の芝生は青い」なのでしょうか。
少ないかもしれませんが同感してくれる方へ
…どうでしょうか。
上記のようなご経験、ある方いらっしゃいませんか?
同感してくださるということは、当然独身の方か既婚で子供のいない方、あるいは過去にそうだった方でしょうか?
DINKs(Double Income No Kids = 2収入,子供なし)のアクロニムもよく聞くようになりましたもんね。
私もやっぱりその期間が長かったからこんな風に思うわけで、逆に自分がすぐに子供を作っていたらこんな考え方に気づきもしなかったかもしれません。
今はそれに気づけたことを良かったと思っています。
…勘違いなさらずにお願いします。決して自分はもう子供ができたから「卒業」したよ、などとは思っていません。
もはや子供の話がどうとか関係ないんです。
「反則を使われた側の気持ちに気づけたこと」を良かったと思っています。
…だから同感してくださる皆さん、
そこは公正に審判しつつも、冷静に対処しましょう。
昔からの友人と、それぞれの家庭環境の変化を理由に関係が壊れてしまうのはやっぱり寂しいことです。
子供は「見世物」ではなく、「宝物」
女性男性問わず、子供のいる方。
ついつい、会話が子供の話ばかりになっていませんか?
可愛い我が子の自慢、大変な子育ての愚痴…、確かに会話のネタとしては尽きませんよね。
「あるあるネタ」の宝庫でもあります。
…もちろん、同じような環境の友人同士なら全く問題はありません。
私も赤ちゃんができてから、例えば子育てに関する情報交換や、なんなら洋服…ベビーベッドに至る「おさがり」リユースまで、子育て世代同士のつながりには感服しています。心から良いものだと思います。
それでも、時々はそのつながりに疎外感を感じる人達もいるということを思い出して欲しいと思います。
今やインターネットやSNSでそのつながりが当たり前のように創られるから、難しいケースも多いのかもしれませんが。
せめてリアルなコミュニティにおいては、それを思い出してください。
反則、しないように。
そして何より大切なことは、
子供は「見世物」ではなく、「宝物」
ということ。
(…いや、本当は「物」という言葉もあまり使いたくない程の大切な存在です)
他の人に子供の話ばかりするのではなく、それよりも少しでも多くの数だけ我が子に「君は大事な大事な宝物だよ」…そう伝えてあげましょう。
少なくとも私は、そう心に決めています。
それでは。